ブログ ~ 三崎りょういちの一日一歩

同じ動きは二度と来ない

こんばんは!

 

いつもお読みいただきありがとう

ございます。

 

遅い時間の投稿になりましたが、今日は

「練習」について私なりの考察を書かせて

いただきます。

 

練習とは、

 

おもむろに調べてみると、

「技能や学問などが上達するように繰り

返して習うこと」と出て来ます。

 

主に、反復作業や、自分の不得意な部分を

補う作業、などの意味合いが強いなと

感じます。

 

もちろん当然のことで、大切なことです。

 

「練習は噓をつかない」

 

この言葉は、未だに名言ですね。

私も大好きな言葉の一つです!

 

ただ、必ず理解しておいていただきたい

こと、

 

「筋肉・骨の動きは、二度と同じ動きを

しない」

 

これに尽きると思います。

 

ダンスでも気持ちよく踊れたりすると、

ついつい再現性を求めてしまいがちです。

 

これ私もそうでした。

 

おお!!今のナチュラル・ターンは上手く

いった

 

「よし!感覚を忘れないように、100本

やっておこう!!」

 

気合十分、燃えに燃え 🔥🔥🔥

 

10本過ぎたあたりから、わからなくなり

始め・・50本過ぎると慣れ合いに・・。

100本近くでは既に思考が停止

 

再現性を求め過ぎると、力が入ったり、

使えていたものが止まっていたり・・

 

上手くいった!!

 

これ、ある意味黄色信号かもしれません。

 

競技選手の頃には全国大会、国際大会も含め

数多くの大会に出場することが出来ました。

 

〇〇大会は物凄く踊れた!!

 

そんな時は、大会後からの半年以上はその

感覚を再現しよう、大切にしよう・・練習に

練習を重ねましたが、上手くいったためしが

ありませんでした。

 

良かった時の感覚を取り戻すことは、一度も

出来ませんでした。

 

お世話になっていたコーチの先生に、本番の

一週間前に習いに行くと、レッスンでは

本当に調子が良い

 

「これでイケる!!!」

 

そこからが最悪の一週間の始まり。

 

良かった感覚を再現しようと、反復につぐ

反復。一向に感覚は戻らず。

 

日にちは迫り、焦りがつのるばかり。

徐々にパートナーとの会話も少なくなり・・。

 

相手と組んでも不穏な空気ばかり。

 

競技を引退してわかりましたが、過ぎ去った

動きだけと向き合うあまり、

その日(レッスン日や大会本番)の

自分と全く向き合っていませんでした。

 

同じ動きは二度と来ない

 

存在しないものを、ひたすら追い求めていた

のですね。

 

じゃあどうすれば???

 

皆様、何か長い棒のようなもの、傘、ほうき

何でもよいので、重たい方を上にして、手の

平に乗せてみてください。

 

 ↓ こんな感じ(笑)、限定公開です。

バランス参考動画 – YouTube

 

私たちは常日頃、この様に立っていると

考えてくださいね!

棒が無料で(笑)教えてくれます (*^_^*)

 

とかくダンスの姿勢を取ろうと思い

過ぎたり、同じ動きを何度も行おうとすると、

この小刻みな揺れが止まってしまいます。

 

普段はほぼ、認識することはありませんが、

微弱に揺れながら私たちは過ごしていると

考えてみてください。

 

このことを大前提に、皆様各自のテーマを

練習してみることをお勧めします!

 

「その時のバランスで踊る」

 

反復練習(絶対必要ですが)の罠にはまら

ないワードだと感じております。

 

気をつけていれば大丈夫

心配ありません

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女子テニスの伊達公子さん。

私、今だに大大大ファンです

 

伊達さんのプロ入り当時、

 

世界の強豪が子供の頃、いわゆるジュニア

世代から切磋琢磨をし、しのぎを削り、

勝ち残るのは(生き残るのは)、その中の

ほんの一握りの選手。

 

伊達さんもジュニア活動をしていたとは

いえ、試合で勝てるわけでもなく、

目立った選手ではなかったとのこと。

 

そんな過酷な世界の中、伊達さんは高卒後、

それこそ部活動からのプロ転向。

 

常識では、あきらかに遅いですよね。

 

スタートとしては致命的と言われても

しょうがない・・。

 

そんな時に師事したのが

「小浦武志」コーチ

 

初めて名前を聞く方が多いかもしれま

せんが、実は、日本テニス界ではスーパー

レジェンド!

 

数々の選手を育て上げたことでも有名な

素晴らしい指導者です。

 

この方の著書では、

 

「みんなよく勘違いしている。

フォームにとらわれ過ぎなんですね」

 

「もちろん最低限のフォーム作りは必要です」

 

「でも、フォームにこだわり過ぎると反応も

遅くなるし、スイングも硬くなる」、等々

 

なかなかダンスにも通じる、大きなヒントと

意味を感じます!

 

伊達さんとの練習に取り入れたことで、有名

なのは、

「手漕ぎボートに乗り込み、不安定な揺れの

中での素振り、スイング!!」

 

二度と同じ動きがこない。

同じ姿勢も取れないはず・・。

その中で、様々な運動の刺激を体に入れる。

 

「刺激が勝手に入る」と言った方が正解だと

思います。

 

当時としては斬新でした。

普通は「いったい何の意味が?」となる

はず・・。

 

現代テニスでは、不安定な素材に乗っての

素振りや、負荷トレーニングなどが取り入れ

られていますが、意味も理解出来ますよね。

 

伊達さんのご実績、

 

デビュー  1989年

世界ランク 4位到達 1995年

 

6年での偉業達成は、とんでもないこと

です

 

よき指導者との出会いが、やはり大切

なのですね。

 

私自身、まだまだ学び続けなければならない

立場ですが、このような指導者としての姿を

追い求めています。

 

「発想と工夫によって、常に体に新たな

刺激を与える」

ここが結論ですよね。

 

私たちダンスを伝えていく側の人間の、

生きていく道であるとも思います。

 

社交ダンスは数多くの種目があります。

皆様にとって間違いなく、たくさんの刺激を

体に入れられるはず。

 

野球のバッター

素振り1,000本より、本気の10本

 

最近やっと言われ始めて来ました。

 

今年は厳しいファイターズのキャンプ!

新庄監督が外野の選手に、

 

「全力で球を投げ返さない!

80%で相手の取りやすい球を投げて!」

 

余力や変化を感じることの大切さ。

 

様々なスポーツとダンス。

共通点はたくさんあるように感じます。